Contents
show ip ospf neigbhorコマンドの解説
他のOSPFルータとの状態を簡単に確認することができ、
OSPFに関するコマンドの中で現場で最も使用するものの一つです。
show ip ospf neighborの出力結果で得られる結果は下記の値です。
・ネイバーID
Neighbor IDで表示されている部分です。
ネイバーのルータIDです。
・プライオリティ
Priで表示されている部分です。
ネイバールータのOSPFプライオリティです。
・ネイバー状態
Stateで表示されている部分です。
/の左側がネイバールータとの状態を表します。
Fullの状態が対向のOSPFルータとネイバー関係になっています。
※状態遷移についての説明はこちらの記事を参照してください。
/の右側がネイバールータの役割を表します。
マルチアクセスネットワークの様にDR/BDRの選出が必要なネットワークの場合は、
DR/BDR/DROTHERのいずれかになっています。
ポイントツーポイントの様にDR/BDRの選出が不要なネットワークの場合は、
「-」で表示されています。
・Dead Time
Helloパケットが届かない場合ネイバールータをダウンしたと認識するまでの時間です。
000:00:33となっていた場合、あと33秒間Helloパケットが来なければ、
そのネイバーがダウンした状態と認識します。
例)
Helloタイマーが10秒、Deadタイマーが40秒の場合
(1)ネイバー関係になってから5秒経った場合はDead Timeは下記の状態です。
00:00:35
(2)ネイバー関係になってから9秒経った場合はDead Timeは下記の状態です。
00:00:31
(3)ネイバー関係になってから10秒経った場合はDead Timeは下記の状態です。
00:00:40
正常な状態の場合は10秒間隔でHelloパケットが届くので、
タイマーはリセットされてDeadタイマーの40秒がセットされます。
・ネイバーのIPアドレス
Addressで表示されている部分です。
ネイバーのIPアドレスです。
・出力I/F
Interfaceで表示されている部分です。
ネイバーと接続している自分のインタフェースです。
ポイントツーポイント
(アニメーション付き)
ポイントツーポイントネットワークの場合はDR/BDRの選出は行われないので、
Stateの部分は「-」になっています。
マルチアクセス(Broadcast)
(アニメーション付き)
・プライオリティの値が一番大きいR1がDRになっています。
・プライオリティの値が二番目に大きいR3がBDRになっています。
・その他のR2、R4がDROTHERになっています。
<<<前へ「マルチアクセスNWの基本設定」
>>>次へ「show ip ospf interfaceの見方」
みんなのCisco TOPページへ