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基本的な設定の流れ
(1)OSPFプロセスの開始
(config)#router ospf [プロセス番号]
1-65535の任意の数字を選びます。
特に他のルータのプロセス番号と揃える必要はありませんが、
同じ数字を選んだ方が分かりやすくてお奨めです。
(2)ルータIDの指定
(config-router)#router-id x.x.x.x
マスタルータやDR/BDRの決定の要素となるルータIDの指定です。
必ずしもルータIDの設定は必要ではありませんが、
設定方法については理解しておいてください。
(3)OSPFを稼動させるインタフェースの指定
(config-router)#network x.x.x.x [wildcard mask] area [エリア番号]
指定の方法は色々です。
・192.168.1.1~192.168.1.254のI/FでOSPFを稼動させる設定
network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
例えば
192.168.1.1/24と192.168.2.1/24のI/FでOSPFを稼動させる設定
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network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
network 192.168.2.0 0.0.0.255 area 0
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でもいいですし
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network 192.168.1.1 0.0.0.0 area 0
network 192.168.2.1 0.0.0.0 area 0
————————————
でもいいですし
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network 192.168.0.0 0.0.255.255 area 0
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でも大丈夫です。
適用する範囲を広げすぎるとOSPFを動かしたくない
I/Fまで指定してしまうことがあるので注意です。
基本的にはサブネットマスクを反転した値を
ワイルドカードマスクに指定すると間違いありません。
192.168.1.0 255.255.255.0 ⇒ 192.168.1.0 0.0.0.255
但しワイルドカードマスクに指定するものはサブネットマスクを反転したものである、
と決め付けてしまうと本当の意味で理解することはできないので注意です。
(4)エリアの指定
(3)のコマンドでOSPFを動作させるI/Fが所属するエリアを指定します。
大きなNWの場合はいくつかのエリアに分けることで効率の良いNWができます。
ここでは1つのエリアのみの構成にします。
(5)I/Fにネットワークのタイプを指定する
(config-if)# ip ospf network [ネットワークタイプ]
図のネットワークはポイントツーポイントなので下記の様に設定します。
(config-if)#ip ospf network point-to-point
設定画面デモ
※IPアドレスなどの基本設定は既に設定済み
上記の図の内容でOSPFの設定をしてみます。
・エリアはエリア0の1つ
・ルータIDはR1は1.1.1.1、R2は2.2.2.2、、、の形にする
・networkコマンドのワイルドカードマスクはサブネットマスクを反転したものを指定
◆R1の設定 (アニメーション付き)
◆R2の設定 (アニメーション付き)
◆R3の設定 (アニメーション付き)
◆R4の設定 (アニメーション付き)
OSPFのPoint-to-Pointネットワークの基本設定はここまでになります。
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