[OSPFの勉強-3] DR/BDRの選定方法

Contents

DR/BDRが必要なNW構成と必要の無いNW構成

フルメッシュの構成のときはDR/BDRの選出が必要になります。
それ以外はDR/BDRは不要です。

まずはPoint-to-PointのNWはDR/BDRの選出は不要で、
イーサネット(Broadcast)環境ではDR/BDRの選出は必要
ということを覚えておいてください。

Point-to-Pointの場合は自分以外は相手が一人(一台)だから、
わざわざDR/BDRを選ぶ必要はありませんね。

イーサネット(Broadcast)環境については下記で説明します。

[一覧]
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・Point-to-Point
⇒DR/BDRの選出不要

・Point-to-Multipoint
⇒DR/BDRの選出不要

・Broadcast
⇒DR/BDRの選出要

・NBMA
⇒DR/BDRの選出要
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DR/BDRを決める判断要素

下記の要素で決定します。

(1)OSPFプライオリティ
(2)ルータID

まずプライオリティが一番高い値を持ったルータがDR、
二番目に高い値を持ったルータがBDRになります。

プライオリティが全て同じ場合はルータIDが大きいルータがDR/BDRに選出されます。
まずプライオリティの値 > ルータIDで優先されます。

◆プライオリティの値でDR/BDRを決定する場合 (アニメーション付き)[5スライド]

まず一番大きなプライオリティの値を持ったR1がDRになります。
二番目に大きなプライオリティの値を持ったR3がBDRになります。

◆ルータIDでDR/BDRを決定する場合 (アニメーション付き)[4スライド]

全てのルータのプライオリティが同じ値なのでルータIDを比べます。
一番大きなルータIDを持ったR4がDRになります。
二番目に大きなルータIDを持ったR3がBDRになります。

DR/BDRの引き継ぎ

◆DRがダウンした場合 (アニメーション付き)[5スライド]

DRであるR1がダウンした場合は、BDRであるR3がDRに昇格します。
BDRにはDROTHERの中でプライオリティ及びルータIDを比較して決定します。

途中でプライオリティを変更した場合

◆DROTHERのプライオリティの値を途中で上げた場合 (アニメーション付き)[5スライド]

既にDR/BDRが選出された状態でDROTHERのプライオリティを上げても、
そのルータがDR/BDRに昇格されることはありません。

clear ip ospf processコマンドを使うことによって再計算させることができます。

◆上記のスライドをコマンドで実行 (アニメーション付き)

・R2でshow ip ospf neighborコマンドでDR/BDRを確認
・R2のfa0/0のospfプライオリティを10に変更
・R2でshow ip ospf neighborコマンド。DR/BDRに変更が無いことを確認
・R1でclear ip ospf processコマンドを実行
・R2でshow ip ospf neigbhorコマンドでDR/BDRが変更されていることを確認

プライオリティの値を変更してもいきなりDR/BDRの変更がないこと、
及びDROTHERがいきなりDRにならないことを覚えておきましょう。

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